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川崎白雲

白雲先生 生誕100年

 

川 崎 白 雲(かわさき はくうん)

明治42年(1909)高知県鏡村(現高知市)梅ノ木に誕生 本名繁吾郎 元梅村と称す

川谷横雲に師事

昭和21年(1946)母校高知師範に着任貫名菘翁の書法研究に没頭

昭和22年(1947)書道芸術院展に参加 審査員となる また毎日書道展審査員や書

海外交流の草分けとして活躍

昭和26年(1951)公職を辞し大阪に出て梅村社を興し書活動に専念する

昭和38年(1963)イーデス・ハンソンさんと訪米 各地で書展、揮毫会を開く

帰国後、その記録「ブラシの詩人」出版

昭和46年(1971)阪 日本各地を転々し、書道界を退く 臨書と独自の書境開拓に

専念する 以降「白雲」と号す

平成元年(1989)鏡村名誉村民となり 創作・臨書作品約2千点を鏡村に寄贈

平成7年(1995)鏡村文化ステーションRIOの完成 3階「ギャラリー白雲」に

作品を常設展示。またギャラリー中心の書活動に専念

平成11年(1999)滋賀県大津市に移住

平成16年(2004)1月14日 滋賀県大津市にて永眠 享年95歳

 

 本年は川崎白雲先生生誕100年に当たります。先生の作品は殆んど、郷里の高知市鏡公民館二階 〝 ギャラリー白雲 〟 に収蔵されています。
 白雲先生は大へん几帳面に記録も残されています。作品は元より、その制作過程(臨書)や作品の主張や自解など独自の方法で残されています。その膨大な資料は、まだ未整理な部分が多く、後学者の為にもできるだけ正確なものにしておかなければと考えています。短い期間では無理としても方向だけは、文献として使用できるよう努力してみたいと考えています。
 平成21年現在まで、館外では、東京2回の公開のみで、先生ご活躍の関西では未公開です。是非われらが白雲先生の生き様と作品を眼底に焼き付けて頂きたいと考えています。

 

いつか、晩年の貫菘翁の書の筆力に感嘆されていたこと思い出す。
先生はそれを頭に置かれて体調のよい時に挑戦されたのではあるまいか 。


                         (春 洋)